ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!

そして迎えたレコーディングの日。





私達はＣＤをリリースさせてもらえるインディーズレーベルが入っている大手レコード会社の中にあるスタジオに、朝早くから集まった。





コントロール・ルームではレーベルの代表者で元サクリファイスのドラムだった仲川さんやプロデューサーさん達と私達三人で楽曲について打ち合わせをしていた。





エルさんとカエデさんの作った三曲と、プロデューサーさんが持ってきた三曲の楽譜を見ながら聞いていた。





制作期間が二週間しかなかったレコーディングは私の緊張を加速させていた。





「時間がない中、ご苦労様でした。今回はこの三曲のレコーディングと、こちらで制作依頼を出した三曲、全部で六曲を録音するんだけど、明日まででいけるわね？」





「はい。できます」





エルさんが間(かん)髪(はつ)入れずに答えた。





作曲、アレンジなどは私達みたいな新人にはもったいないくらいの豪華なアーティストが担当していただけるようだった。





エレクトロな楽曲で多数のアーティストに人気のある、タカヤスカナタさん。





渋谷系でありながら作曲やアレンジまで幅広い楽曲をあらゆるアーティストに提供している、メラミさん。





そして、私達が最初にバンドを組んだ頃からお世話になっている、ＤＪネオミィさん。