ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
エルさんが帰ってきたのは、コンビニから私とカエデさんが戻ってから二時間後だった。





「遅くなってすみません」





とだけ言ってエルさんは仮眠室に閉じこもってしまった。





「………エルさん―――」





そっと開けた仮眠室のドアから漏れる光が、二段ベッドの下段で寝ているエルさんの顔を照らした。





ゆっくりと寝返りを打つエルさんは、きっと眠りたいのに眠れないんだろう。





「エルさん。私には話を聞くことしかできないと思います。それでも、エルさんのために何かしてあげたいと思ってます。だから、エルさん―――」





エルさんの背中が震えていた。





誰にも聞かれないように、声を押し殺して、エルさんは泣いていた。





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