ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
13. Time and time.
13. Time and time.
その日はなかなか寝付けなかった。
ソロシングルの発売日後で、嬉しさよりも売れなかったらどうしようという不安のほうが大きかった。
そして心のどこかに存在する胸騒ぎ。
直感的によくないことが起きる気配。
そんな青白く明けていく冷たい朝の静寂を打ち砕く一本の電話。
「もしもし? マコモちゃん?」
それはマネージャーの真鍋(まなべ)マコモからの電話だった。
「おはようございます。リンナさん、今日は絶対に家から出ないでください」
挨拶(あいさつ)もそこそこにマコモちゃんは強めの口調で言った。
「え? どういうこと? だって今日はMD(ミュージックディスティネーション)の生放送でしょ?」
「今回の生放送は先方からお断りの話があったそうです。詳しくは事務所に行ってから確認しますが、今日発売の週刊誌で何かあったみたいです。また後ほど電話します」
彼女はそう言い終えるなり電話を切ってしまった。
何があったのか全くわからないまま、今日の予定がなくなってしまった。
とはいえ、外出すら禁じられてしまったのでどうしたらいいかと途方に暮れてテレビを点けた。
芸能ニュース枠では何度もお世話になっている朝の情報番組でちょうどワタシの新曲が流れていた。
新曲のPR用のミュージックビデオだったが、そのニュースの内容は明らかに違った。
その日はなかなか寝付けなかった。
ソロシングルの発売日後で、嬉しさよりも売れなかったらどうしようという不安のほうが大きかった。
そして心のどこかに存在する胸騒ぎ。
直感的によくないことが起きる気配。
そんな青白く明けていく冷たい朝の静寂を打ち砕く一本の電話。
「もしもし? マコモちゃん?」
それはマネージャーの真鍋(まなべ)マコモからの電話だった。
「おはようございます。リンナさん、今日は絶対に家から出ないでください」
挨拶(あいさつ)もそこそこにマコモちゃんは強めの口調で言った。
「え? どういうこと? だって今日はMD(ミュージックディスティネーション)の生放送でしょ?」
「今回の生放送は先方からお断りの話があったそうです。詳しくは事務所に行ってから確認しますが、今日発売の週刊誌で何かあったみたいです。また後ほど電話します」
彼女はそう言い終えるなり電話を切ってしまった。
何があったのか全くわからないまま、今日の予定がなくなってしまった。
とはいえ、外出すら禁じられてしまったのでどうしたらいいかと途方に暮れてテレビを点けた。
芸能ニュース枠では何度もお世話になっている朝の情報番組でちょうどワタシの新曲が流れていた。
新曲のPR用のミュージックビデオだったが、そのニュースの内容は明らかに違った。