ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
14. Sacrifice of children.
14. Sacrifice of children.
リンナを部屋から連れ出した日からちょうど一週間後、アタシ達は再び小塚マリコのいるレコード会社の会議室に集まった。
実家に帰れなかったリンナと、実家暮らしのアタシとミクはカエデの部屋に居候することにした。
毎日が高校の時の合宿みたいで、嫌なことも考えないでいられた。
それぞれ学校に通い、リンナはしばらく引きこもりの生活になった。
「それでは、アナタ達ラズルダズルリリーの今後の活動についてこちらから話をさせていただきます」
会議室には、プロデューサーの小塚マリコと仲川ユキコ、アタシ達四人と、マネージャーの真鍋マコモ。
マコモちゃんはあの日、前の事務所をクビになった後、リンナの希望でアタシ達と同じようにネオミィの事務所に入社した。
リンナの専属マネージャーであり、バンドのマネージャーでもある。
「まず結論から言わせてもらうけど、アナタ達のインディーズデビューはなくなりました」
「ちょっと待ってください! どういうことですか!?」
アタシ達の誰よりも早くマコモちゃんが声を発して立ち上がった。
「落ち着いて聞きなさい。真鍋マネージャー」
小塚マリコに言われて我に返ったマコモちゃんが小さな声で、すみません、と言ってすわる。
「アナタ達ラズルダズルリリーには、我々TMEが新たに立ち上げるレーベル、『ギャルバン!!!』からメジャーデビューしていただきます」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
「………メジャーデビュー?」
「そうよ。アナタ達はメジャーデビューするのよ。ただし、条件付きでね」
うれしくてまだ声が本調子ではないのに叫んでしまいそうだったのを、最後の言葉が封じ込めた。
「新レーベルからはアナタ達以外にもう一組デビューします。その二組がまず配信限定でアルバムをリリース。ダウンロード数が多かったバンドが正式にCDデビューになります」
仲川ユキコが補足しながら今回の企画書を全員に配る。
「もう一組ですか?」
「そうよ。アナタ達は知ってるかしら?」
不適な笑みを小塚マリコが見せると、ドアがノックされる。
リンナを部屋から連れ出した日からちょうど一週間後、アタシ達は再び小塚マリコのいるレコード会社の会議室に集まった。
実家に帰れなかったリンナと、実家暮らしのアタシとミクはカエデの部屋に居候することにした。
毎日が高校の時の合宿みたいで、嫌なことも考えないでいられた。
それぞれ学校に通い、リンナはしばらく引きこもりの生活になった。
「それでは、アナタ達ラズルダズルリリーの今後の活動についてこちらから話をさせていただきます」
会議室には、プロデューサーの小塚マリコと仲川ユキコ、アタシ達四人と、マネージャーの真鍋マコモ。
マコモちゃんはあの日、前の事務所をクビになった後、リンナの希望でアタシ達と同じようにネオミィの事務所に入社した。
リンナの専属マネージャーであり、バンドのマネージャーでもある。
「まず結論から言わせてもらうけど、アナタ達のインディーズデビューはなくなりました」
「ちょっと待ってください! どういうことですか!?」
アタシ達の誰よりも早くマコモちゃんが声を発して立ち上がった。
「落ち着いて聞きなさい。真鍋マネージャー」
小塚マリコに言われて我に返ったマコモちゃんが小さな声で、すみません、と言ってすわる。
「アナタ達ラズルダズルリリーには、我々TMEが新たに立ち上げるレーベル、『ギャルバン!!!』からメジャーデビューしていただきます」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
「………メジャーデビュー?」
「そうよ。アナタ達はメジャーデビューするのよ。ただし、条件付きでね」
うれしくてまだ声が本調子ではないのに叫んでしまいそうだったのを、最後の言葉が封じ込めた。
「新レーベルからはアナタ達以外にもう一組デビューします。その二組がまず配信限定でアルバムをリリース。ダウンロード数が多かったバンドが正式にCDデビューになります」
仲川ユキコが補足しながら今回の企画書を全員に配る。
「もう一組ですか?」
「そうよ。アナタ達は知ってるかしら?」
不適な笑みを小塚マリコが見せると、ドアがノックされる。