ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
「どうぞ、入って」
ゆっくりと開いたドアから、アタシの知っている顔が入ってきた。
「紹介するわ。アナタ達と同じ日にデビューする、 LADNACS(ラッドナクス)よ」
と言われて入ってきたのはリカ、マユコ、トモコ、ハルカさんの四人。
夏のバンドコンテストでアタシがサポートに入ったバンド、ラッドナクスのメンバーだった。
「久しぶり、エル。そっちのツインテちゃんも久しぶり」
そう言いながらハルカさん達はアタシ達と向かい合うようにすわる。
微妙な緊張感の中で、誰もそれ以上は話そうとしなかった。
「さて、改めてアナタ達二組が同日配信デビューする話の詳細だけど、楽曲の制作が―――」
バンドコンテストで優勝した彼女達ラッドナクスはその後、一ヶ月間全米七都市ツアーを行って帰ってきたばかりだった。
再結成した直後のアタシ達とは比べモノにならないほどの強敵だ。
「今回も短期間での制作となりますがアナタ達の全力を見せてください。私が常にアナタ達に求めているのは楽曲のクオリティだけでなく、ライブパフォーマンスも重要であると―――」
けれど、アタシ達も負けるつもりはなかった。
勝負をするなら強敵のほうがいい。
だってアタシ達は最強のギャルバンドなんだから。
「CDデビューが当面の目標となるわけですが、いつかのニュースでアーティストにCDが売れないなんて言わせてしまったのは、もうこのCDセールスという業界の形がもうダメになってる証拠。だからこのレーベルでは新しい形を模索していきます」
小塚マリコは熱く語りながらアタシを見ていた。
「CDデビューもしますが、ダウンロードでもミリオンを目指せるバンドにアナタ達が成長してくれることを期待しています。できれば三年以内に結果を出して。そのためには、中途半端な努力じゃ足りない。相当がんばれ」
アタシ達は無言のままうなずいた。
ゆっくりと開いたドアから、アタシの知っている顔が入ってきた。
「紹介するわ。アナタ達と同じ日にデビューする、 LADNACS(ラッドナクス)よ」
と言われて入ってきたのはリカ、マユコ、トモコ、ハルカさんの四人。
夏のバンドコンテストでアタシがサポートに入ったバンド、ラッドナクスのメンバーだった。
「久しぶり、エル。そっちのツインテちゃんも久しぶり」
そう言いながらハルカさん達はアタシ達と向かい合うようにすわる。
微妙な緊張感の中で、誰もそれ以上は話そうとしなかった。
「さて、改めてアナタ達二組が同日配信デビューする話の詳細だけど、楽曲の制作が―――」
バンドコンテストで優勝した彼女達ラッドナクスはその後、一ヶ月間全米七都市ツアーを行って帰ってきたばかりだった。
再結成した直後のアタシ達とは比べモノにならないほどの強敵だ。
「今回も短期間での制作となりますがアナタ達の全力を見せてください。私が常にアナタ達に求めているのは楽曲のクオリティだけでなく、ライブパフォーマンスも重要であると―――」
けれど、アタシ達も負けるつもりはなかった。
勝負をするなら強敵のほうがいい。
だってアタシ達は最強のギャルバンドなんだから。
「CDデビューが当面の目標となるわけですが、いつかのニュースでアーティストにCDが売れないなんて言わせてしまったのは、もうこのCDセールスという業界の形がもうダメになってる証拠。だからこのレーベルでは新しい形を模索していきます」
小塚マリコは熱く語りながらアタシを見ていた。
「CDデビューもしますが、ダウンロードでもミリオンを目指せるバンドにアナタ達が成長してくれることを期待しています。できれば三年以内に結果を出して。そのためには、中途半端な努力じゃ足りない。相当がんばれ」
アタシ達は無言のままうなずいた。