ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
名もない新人ガールズバンドのデビューだということだけで記者会見を開いてもヒトなんて集まるはずがないと思っていた。
しかしレコード会社の一番大きな会議室ではアタシの予想以上のメディアが集まっていた。
「私のほうでも、音楽雑誌のライターさんに片っ端から声をかけました。それ以外にも他業界の雑誌記者さん、新聞記者さん、テレビ局、ラジオ局。小塚さんの使えるコネは全部使ってこれだけ集まってもらえたそうです」
袖からのぞき見ながらマコモちゃんが説明してくれた。
「あ、ギャルヒーのライターさんもいる」
「はい、もちろんです。みんなリンナさんの復活だって張り切ってますよ。ただ………」
「ただ?」
「週刊誌の記者さんもいて。………前の事務所の件を掲載したところの」
「もしかしたら、また何か仕掛けてくる?」
「かもしれません」
リンナとマコモちゃんの会話をアタシ達は黙って聞いていた。
「時間よ。余計な心配はしないでアナタ達の実力を見せつけてやりなさい」
プロデューサーの仲川さんがアタシ達に声をかけると、
「マネージャー、ちょっと」
「はい。みなさん、がんばってくださいね」
少し離れた場所で話を始めた。
スタッフに呼ばれてアタシ達が控え室に戻るとラッドナクスのハルカさん達は楽器のチューニングをしていた。
「どうだった? いっぱいいた?」
「はい。めっちゃいました」
「マジかー。ヤバい。緊張してきた」
とハルカさんは笑顔でギターをかき鳴らした。
「ウチも早くたたきたい!」
髪をセットしてもらいながらリカがスティックで机をたたいていた。
「ちょっとおとなしくして。じゃないとやり直しでライブできなくなるよ」
今回もヘアメイクを担当してくれたのはリンナがモデルをしている雑誌『ギャルヒー』のヘアメイク担当のマシュリさんとアシスタントのリエちゃん。
「ライブやりたいんでしょ? はい、できあがり」
とマシュリさんはリカの肩をたたいた。
「おっしゃー! 行くでー!」
そう言って歩き出すリカ。
緊張すら楽しんでいる一番年下のリカを先頭にアタシ達は会場に向かった。
しかしレコード会社の一番大きな会議室ではアタシの予想以上のメディアが集まっていた。
「私のほうでも、音楽雑誌のライターさんに片っ端から声をかけました。それ以外にも他業界の雑誌記者さん、新聞記者さん、テレビ局、ラジオ局。小塚さんの使えるコネは全部使ってこれだけ集まってもらえたそうです」
袖からのぞき見ながらマコモちゃんが説明してくれた。
「あ、ギャルヒーのライターさんもいる」
「はい、もちろんです。みんなリンナさんの復活だって張り切ってますよ。ただ………」
「ただ?」
「週刊誌の記者さんもいて。………前の事務所の件を掲載したところの」
「もしかしたら、また何か仕掛けてくる?」
「かもしれません」
リンナとマコモちゃんの会話をアタシ達は黙って聞いていた。
「時間よ。余計な心配はしないでアナタ達の実力を見せつけてやりなさい」
プロデューサーの仲川さんがアタシ達に声をかけると、
「マネージャー、ちょっと」
「はい。みなさん、がんばってくださいね」
少し離れた場所で話を始めた。
スタッフに呼ばれてアタシ達が控え室に戻るとラッドナクスのハルカさん達は楽器のチューニングをしていた。
「どうだった? いっぱいいた?」
「はい。めっちゃいました」
「マジかー。ヤバい。緊張してきた」
とハルカさんは笑顔でギターをかき鳴らした。
「ウチも早くたたきたい!」
髪をセットしてもらいながらリカがスティックで机をたたいていた。
「ちょっとおとなしくして。じゃないとやり直しでライブできなくなるよ」
今回もヘアメイクを担当してくれたのはリンナがモデルをしている雑誌『ギャルヒー』のヘアメイク担当のマシュリさんとアシスタントのリエちゃん。
「ライブやりたいんでしょ? はい、できあがり」
とマシュリさんはリカの肩をたたいた。
「おっしゃー! 行くでー!」
そう言って歩き出すリカ。
緊張すら楽しんでいる一番年下のリカを先頭にアタシ達は会場に向かった。