ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
スタジオライブが終わった後、演奏自体は問題なかったと小塚マリコはほめてくれたが、本番直前でのことは怒られた。
初めて母親に怒られた瞬間だった。
カエデの部屋に帰ってきてからミクは何度も録画した番組を繰り返し見ていた。
「何回見るんだよ。今日のミクは完璧だったよ。安心して金曜のライブでもたたいてよ」
「はい。今回緊張の割には完璧だったのは自分でも自信になりました」
「やるじゃん。ミクもそんなこと言えるようになったんだ」
「自信というか、覚悟みたいな気持ちです。やるからには、やってやるって感じの」
覚悟。
ミクから出てきたその言葉が、やけにアタシの心に響いた。
「みんな、ちょっと話があるんだけどいい?」
カエデが紙の束を持ってリビングに現れる。
「リンナも、いい?」
「うん。あとは煮込むだけだから大丈夫」
当番で食事の支度をしていたリンナもリビングに集まった。
「これ、小塚さんから送られてきた曲にウチのアレンジした楽譜。見てほしい」
アタシ達に配られたのは小塚マリコからのプレゼントだった。
「この曲、どうするの?」
「明日仮歌でレコーディングするから歌詞考えておくように言われてる」
リンナの問いにカエデはさらっと答える。
「明日までってマジで? デビュー曲だったらもっとじっくり考えたくない?」
「うん。そうだけど、何かできちゃう気がする」
アタシは楽譜を見ながらリンナに答えた。
「さすが敏腕プロデューサーの娘は違いますねぇ」
「そういう言い方しないでよ。ただ、初めてこの曲を聞いた時から頭の中にイメージがあるんだ」
「どんなイメージですか?」
ミクはキラキラした瞳でアタシを見ている。
「未来」
キラキラと輝くアタシ達の、未来。
「だから、みんなで考えよう。アタシ達の未来について」
初めて母親に怒られた瞬間だった。
カエデの部屋に帰ってきてからミクは何度も録画した番組を繰り返し見ていた。
「何回見るんだよ。今日のミクは完璧だったよ。安心して金曜のライブでもたたいてよ」
「はい。今回緊張の割には完璧だったのは自分でも自信になりました」
「やるじゃん。ミクもそんなこと言えるようになったんだ」
「自信というか、覚悟みたいな気持ちです。やるからには、やってやるって感じの」
覚悟。
ミクから出てきたその言葉が、やけにアタシの心に響いた。
「みんな、ちょっと話があるんだけどいい?」
カエデが紙の束を持ってリビングに現れる。
「リンナも、いい?」
「うん。あとは煮込むだけだから大丈夫」
当番で食事の支度をしていたリンナもリビングに集まった。
「これ、小塚さんから送られてきた曲にウチのアレンジした楽譜。見てほしい」
アタシ達に配られたのは小塚マリコからのプレゼントだった。
「この曲、どうするの?」
「明日仮歌でレコーディングするから歌詞考えておくように言われてる」
リンナの問いにカエデはさらっと答える。
「明日までってマジで? デビュー曲だったらもっとじっくり考えたくない?」
「うん。そうだけど、何かできちゃう気がする」
アタシは楽譜を見ながらリンナに答えた。
「さすが敏腕プロデューサーの娘は違いますねぇ」
「そういう言い方しないでよ。ただ、初めてこの曲を聞いた時から頭の中にイメージがあるんだ」
「どんなイメージですか?」
ミクはキラキラした瞳でアタシを見ている。
「未来」
キラキラと輝くアタシ達の、未来。
「だから、みんなで考えよう。アタシ達の未来について」