ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
入っていくアタシを気にもしないで、ラムネ色のようなソニックブルーのムスタングを窓際で弾き続けるオトコ。





朝日に照らされて赤茶色の髪が真っ赤に透けていた。





切れ長の目の奥の瞳がまぶしそうにアタシを確認する。





アタシは軽く会釈をして離れた席にすわった。





「おはよう」





ギターの音色に混じって聞こえてくる少し低めの寝起きのような声。





「………おはよう」





まさか挨拶されるとは思っていなくて、不意をつかれてアタシは彼を見つめてしまった。





< 21 / 187 >

この作品をシェア

pagetop