ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
ブーツを脱ぎ捨てて私は下ろしたままの髪をツインテールにする。





両手に握ったスティックが、かすかに震える。





「大丈夫。ミクならできる」





そうやって声に出して背中を思いっきり叩かれるイメージを浮かべると、エルさん達に見守られている気がして落ち着く。





「よし」





曲は何でもよかった。





練習をするだけなら少しテクニカルな曲がよかったのかもしれない。





だけど今日は、今は、この曲が叩きたかった。





私達が最初のライブで演奏した曲。





『stray pussy cat』





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