ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
ドラムセットの向こう側で長い黒髪を振り乱しながらドラムを叩いている女子高生がいた。
華奢(キャシャ)な身体から繰り出されるキレのある音。
ただ迫力があるだけではなくて、抑えるところはしっかりと重く抑える力強い音。
ハルカさんとアタシが入っても集中が切れることなく叩いている。
それを見ている赤いフェンダーのジャズベースを持った子と右腕にギプスをした子がハルカさんとアタシに軽く会釈する。
まるでライブで最高の盛り上がりを見ているような演奏が終わる。
ドラムの彼女が初めてアタシを見た。
「………ハル姉、ソイツ誰なん?」
「ちょっ、リカ! 前にハルカ言うてたやんか。マユの代わり連れてくるって」
ベースの子がアタシを気にしながら言うと、
「あぁ、聞いたような気がする。どこぞの阿呆がチャリでこけて全治三ヶ月の骨折しよったからやろ?」
ドラムの子は意地悪な笑顔でギプスの子に言った。
「またその話か。ごめんて言ってるやんか」
少しだけむくれるギプスの子。
華奢(キャシャ)な身体から繰り出されるキレのある音。
ただ迫力があるだけではなくて、抑えるところはしっかりと重く抑える力強い音。
ハルカさんとアタシが入っても集中が切れることなく叩いている。
それを見ている赤いフェンダーのジャズベースを持った子と右腕にギプスをした子がハルカさんとアタシに軽く会釈する。
まるでライブで最高の盛り上がりを見ているような演奏が終わる。
ドラムの彼女が初めてアタシを見た。
「………ハル姉、ソイツ誰なん?」
「ちょっ、リカ! 前にハルカ言うてたやんか。マユの代わり連れてくるって」
ベースの子がアタシを気にしながら言うと、
「あぁ、聞いたような気がする。どこぞの阿呆がチャリでこけて全治三ヶ月の骨折しよったからやろ?」
ドラムの子は意地悪な笑顔でギプスの子に言った。
「またその話か。ごめんて言ってるやんか」
少しだけむくれるギプスの子。