ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
「オレはコイツらの保護者なんで」
「保護者ねえ。まあいいわ。二人ともそれ相応の覚悟があるのよね?」
「あります」
「私も、あります」
「わかった。だけど、今は何が何でも優勝することね。それができないならデビューの話も白紙よ」
「わかってます。そのためにエルに入ってもらったんです」
「―――相倉エルさん。アナタには何のメリットもないバンドコンテストに、本気出せる?」
「―――そんなの、関係ない」
少しムカつく言い方につい強く返してしまった。
「アタシは、いつだって全力です」
アタシがそう言うと、彼女は笑った。
「その意気よ。それでこそウチの生徒ね。アナタを入学させて正解だったわ」
彼女が立ち上がりアタシに手を差し伸べた。
「アナタに、―――会えてよかった」
アタシも立ち上がって握った彼女の手は、ギタリストの手だとかオトナの女性の手とかもあったけど、何よりも温かくて懐かしい感じがした。
「がんばってね。エル」
そう言ってアタシをじっと見つめるその瞳と彼女の匂いは、やっぱり懐かしかった。
「保護者ねえ。まあいいわ。二人ともそれ相応の覚悟があるのよね?」
「あります」
「私も、あります」
「わかった。だけど、今は何が何でも優勝することね。それができないならデビューの話も白紙よ」
「わかってます。そのためにエルに入ってもらったんです」
「―――相倉エルさん。アナタには何のメリットもないバンドコンテストに、本気出せる?」
「―――そんなの、関係ない」
少しムカつく言い方につい強く返してしまった。
「アタシは、いつだって全力です」
アタシがそう言うと、彼女は笑った。
「その意気よ。それでこそウチの生徒ね。アナタを入学させて正解だったわ」
彼女が立ち上がりアタシに手を差し伸べた。
「アナタに、―――会えてよかった」
アタシも立ち上がって握った彼女の手は、ギタリストの手だとかオトナの女性の手とかもあったけど、何よりも温かくて懐かしい感じがした。
「がんばってね。エル」
そう言ってアタシをじっと見つめるその瞳と彼女の匂いは、やっぱり懐かしかった。