ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
「………あ」





「あ?」





「………あほ! 何でブラのホック叩くん!? そんなん痛いに決まってるやんか!」





「………ミク、関西人………だったの?」





「―――ち、父の仕事の都合で高校からこっちに………」





「しかも、ミクもキレるんだ………」





「ごめんなさい。叩いてほしいって言っておきながらあほとか言ってしまって」





「ううん。何か逆に親近感が湧いたというか。安心した」





「安心、ですか?」





「だってミク女子力高そうだし。ドラムも叩けるし。だから、少し嫉妬してたんだよね」





「徳沢さん………」





「完璧でおしとやかなキレない女子かと思ったら、叩けって言いながら叩いたらキレる矛盾女子だったし。ナチュラル以外のメイク下手だし」





「………はい。すみません」





「許してあげるよ。だから、優勝してね」





鏡越しに徳沢さんは笑顔をくれた。





その期待に、少しでも応えたい。





「はい。がんばります」





だから、今は私にできる精一杯のことをしよう。







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