ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
キレイな横顔のアゴのラインが素材のよさを物語っていた。





「ただ、オレがオマエに一番期待してることは、オマエらしくいてほしいってことだよ。だから、思いっきり叩け。オマエらしく」





彼が見つめるその先を、私も見てみたいと素直に思った。





「M大軽音サークルの皆さん、お願いしまーす」





スタッフの声がかかる。





「よし。行くぞ!」





ガクさんのかけ声で気合いを入れながらメイクをした先輩達がステージに出ていく。





「行くぞ? 白橋」





「―――はい」





歩き出した私の手をガクさんがエスコートするように握った。





その手はとてもとても冷たくて、震えていた。







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