ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
ステージから見る景色は、やっぱり最高だった。






アンプやスピーカーの中でスポットライトに照らされたガクさんが、間奏で振り返り両腕を高く掲げて私だけを見ていた。





そのおかげでハイハットを一回だけ打ち損なった。





今日のミスはそれだけだった。





そのことが自分でも少し信じられなかったけれど、演奏後の高揚感と爽快感で私の心は満たされていた。





巻き起こる拍手の中、私達がステージから袖に戻ると、





「ミク!」





そこにはエルさんとラッドナクスのメンバーがその出番を待っている。





「エルさん!」





「すごいじゃんミク! カッコよかった! まあ、一回ミスったけどね」





「バレてましたか。でも、楽しかったです。最高でした」





「見ててわかったよ。あんなに楽しそうにドラムを叩くミクは久しぶりに見たよ。サイコーだった」





少し濃いめのメイクのエルさんが満面の笑顔で抱きしめてくれた。





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