王子様は囚われ王女に恋をする
「カイル様、イライザは見つかりましたか?」
アリシアが不安そうにカイルに尋ねる。
カイルは安心させるように彼女を抱き寄せると
うなずいた。
「ああ、城の地下室にいたそうだ。
あとでブラッドが連れて帰ってくるから心配いらない」
ホッとしたように微笑むアリシアだが
やはりカイルは彼女の首の傷が気になってしかたがない。
「アリシア、式なら延期しても構わない」
「え?」
カイルは首の傷を優しくなでる。
「この傷が癒えてから式をあげればいい。
だから君はゆっくり休んで…」
そう言ったカイルの手を握って
アリシアは首を横に振った。
「延期はイヤです」
「でも…」
「カイル様は延期しても平気なのですか?」
アリシアはカイルの指に唇を寄せる。
「私との結婚が先になっても
何とも思わないのですか…?」
彼女の瞳が潤み始める。
「私はイヤです。早くあなたの妻になりたいの」
アリシアはそのままカイルの胸に身を寄せる。
アリシアが不安そうにカイルに尋ねる。
カイルは安心させるように彼女を抱き寄せると
うなずいた。
「ああ、城の地下室にいたそうだ。
あとでブラッドが連れて帰ってくるから心配いらない」
ホッとしたように微笑むアリシアだが
やはりカイルは彼女の首の傷が気になってしかたがない。
「アリシア、式なら延期しても構わない」
「え?」
カイルは首の傷を優しくなでる。
「この傷が癒えてから式をあげればいい。
だから君はゆっくり休んで…」
そう言ったカイルの手を握って
アリシアは首を横に振った。
「延期はイヤです」
「でも…」
「カイル様は延期しても平気なのですか?」
アリシアはカイルの指に唇を寄せる。
「私との結婚が先になっても
何とも思わないのですか…?」
彼女の瞳が潤み始める。
「私はイヤです。早くあなたの妻になりたいの」
アリシアはそのままカイルの胸に身を寄せる。