王子様は囚われ王女に恋をする
「分かってる」

うるさそうに言うと
カイルはアリシアの手をとり歩き出す、

広間までの廊下を歩きなから
アリシアは城に来てからの日々を思い出していた。

両親を失った日からアリシアの運命は大きく変わった。

失ったものは大きすぎて
その悲しみに時々負けそうになる。

それでも…

彼女は隣を歩くカイルを見上げる。

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