王子様は囚われ王女に恋をする
カイルがいるから
悲しみも乗り越える力がわく。

アリシアの視線に気づくと、カイルは微笑んで手をぎゅっと握ってくれた。
広間の扉が開くと
大勢の人々が二人を迎えた。

そのなかにイライザやナターシャ、タチアナの姿を見つけて、アリシアの笑顔が満開になる。

(私はここでみんなと生きていこう
そして…)

愛しい人たちのを見つめて
アリシアは心に誓う。

(幸せになろう)

亡き両親がどこかで見守ってくれている。

そんな気がして、アリシアはカイルとの人生の一歩を踏み出した。








Fin.
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