王子様は囚われ王女に恋をする
戸惑う心
(どういうこと…?)
カイルの言葉の意味が分からず
座り込んだままのアリシアに
イライザがホットミルクを差し出した。
「アリシア様、飲んでください」
アリシアはイライザに目を向けた。
「イライザ、私たちは捕虜よね…?」
「…はい、そうだと思います」
イライザは答えにくそうに言った。
「誰が見てもそうなのに、なぜあんなことを…?」
一人つぶやいた彼女をイライザは心配そうに見つめる。
「アリシア様?何かあったのですか?
お戻りになったときも泣いていらしたし」
ホットミルクの入ったカップを手にとって
そのぬくもりにホッとした。
「…なんでもないわ。私は大丈夫だから」
(きっとカイル王子の言葉はきまぐれから出たものだ。
からまれていたことに責任を感じてああ言っただけ)
そう自分を納得させたアリシアは
スカイブルーの瞳を心から追い出すように
ぎゅっと目をつぶった。
カイルの言葉の意味が分からず
座り込んだままのアリシアに
イライザがホットミルクを差し出した。
「アリシア様、飲んでください」
アリシアはイライザに目を向けた。
「イライザ、私たちは捕虜よね…?」
「…はい、そうだと思います」
イライザは答えにくそうに言った。
「誰が見てもそうなのに、なぜあんなことを…?」
一人つぶやいた彼女をイライザは心配そうに見つめる。
「アリシア様?何かあったのですか?
お戻りになったときも泣いていらしたし」
ホットミルクの入ったカップを手にとって
そのぬくもりにホッとした。
「…なんでもないわ。私は大丈夫だから」
(きっとカイル王子の言葉はきまぐれから出たものだ。
からまれていたことに責任を感じてああ言っただけ)
そう自分を納得させたアリシアは
スカイブルーの瞳を心から追い出すように
ぎゅっと目をつぶった。