王子様は囚われ王女に恋をする
アリシアが矢で射られてから4日がたった。

公務の合間をぬっては、カイルはアリシアに付き添っている。

イライザはそんなカイルの姿を見て、あの日カイルから聞いた話を思い出していた。

カイルの話は衝撃的な内容で、アリシアが聞いたらさぞ悲しみショックを受けるだろうと思われた。

(でもきっとカイル様が支えてくださる)

イライザは眠り続けるアリシアを見つめた。

(アリシア様、早くお目覚めになってください。私はずっとアリシア様にお仕えします)

イライザはアリシアをカイルに任せ、そっと寝室を出た。

< 68 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop