王子様は囚われ王女に恋をする
「カイル様」
カイルが部屋へ入るとアリシアは輝くような笑顔で迎えた。
思わず見とれて足が止まりそうになったカイルは微笑み返す。
近づいて何も言わずに抱き締める。
腕の中にすっぽり収まったアリシアがカイルを見上げた。
「どうかしたんですか?」
「君に急に会いたくなったんだ」
そう言うとアリシアはクスクスと笑った。
「朝別れたばかりですよ?」
確かに昨夜も一緒に過ごした二人は数時間前に別れたばかりだった。
カイルは彼女をぎゅっと腕に閉じ込める。
「そうだな」
その髪に顔を埋めてささやく。
「少しでも一緒にいたい。そう思うのは僕だけか?」
アリシアの首筋がピンクに染まるのが見えた。きっと顔も同じ色に染まっているだろう。
「…私も…です」
聞こえないくらい小さな声だったが、カイルは聞き逃さなかった。
アリシアを離すとその前にひざまずく。
驚いたように目を見開くアリシアをまっすぐに見つめて、カイルはその言葉を伝えた。
「アリシア、僕と結婚してほしい」
視線の隅でイライザまでもが真っ赤な顔になるのが見えた。
カイルが部屋へ入るとアリシアは輝くような笑顔で迎えた。
思わず見とれて足が止まりそうになったカイルは微笑み返す。
近づいて何も言わずに抱き締める。
腕の中にすっぽり収まったアリシアがカイルを見上げた。
「どうかしたんですか?」
「君に急に会いたくなったんだ」
そう言うとアリシアはクスクスと笑った。
「朝別れたばかりですよ?」
確かに昨夜も一緒に過ごした二人は数時間前に別れたばかりだった。
カイルは彼女をぎゅっと腕に閉じ込める。
「そうだな」
その髪に顔を埋めてささやく。
「少しでも一緒にいたい。そう思うのは僕だけか?」
アリシアの首筋がピンクに染まるのが見えた。きっと顔も同じ色に染まっているだろう。
「…私も…です」
聞こえないくらい小さな声だったが、カイルは聞き逃さなかった。
アリシアを離すとその前にひざまずく。
驚いたように目を見開くアリシアをまっすぐに見つめて、カイルはその言葉を伝えた。
「アリシア、僕と結婚してほしい」
視線の隅でイライザまでもが真っ赤な顔になるのが見えた。