◎愛しい人の方程式
そのまま走り去っていく綾の後ろ姿を2人は呆然と見ていました。

「美奈さん。」

「(ハッ!)」

「僕達も行きましょうか。」

「う…うん…。」

言葉を交わさないまましばらく進むと…何やら思い出した美奈が…


「ねぇ、浩多郎くん…」

「何ですか?」


「浩多郎くんは、視聴覚室に用があったんじゃないの?」

「えっ……?」


「だぁーかぁーらぁー、用事があって来たんじゃないの?」


本気で解ってない浩多郎に思いっきり感情込めて再度同じことを言うと…


「……あーっ!!」


思い出したように頭を抱えて叫びました。(大声ではないですが(笑))



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