* 年上彼氏と妹彼女

誰もいない公園に、ナギのはしゃいだ声だけが響く。


「由くーん!見てー!」


ブランコ久しぶり!
って元気よくブランコを漕ぐ…


……おい、パンツ見えてるっつーの。

不覚にもドキッとする。


いやいや、どんな男でもパンツ見たらドキッとするよなぁ…

なんてバカなことを考えていると、


「由君、…私達っておかしいのかなあ?」

なんて聞いてくる。


何時の間にかナギはブランコ下りてるし、

しかもトロンとした涙目に、

ちょっと切なそうな顔。

おまけに顔はアルコールで赤いし、


ありえないくらい俺の理性を揺らがす。


「なにが?」


冷静にならうと思った、

思ってた



でも、ナギの言葉で一気にその気はなくなった




「由君…好きぃ」

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