* 年上彼氏と妹彼女
いっきに不安とショックがあたしを掻き立てる。
楽しそう…だな。
綺麗な女の人かな?
由くんはそっちで、ほかに好きな人を見つけちゃうのかな…?
なんか…苦しいよ…っ!
「ナギ?…どーした?」
由くんの暖かい声は今はあたしを惨めにさせるだけ。
やっぱ、あたしまだまだ子供だね。
モヤモヤした気持ちがとまんないもん。
でも…心配なんてかけたくない。
子供なんて思われたくない。
我慢…しなきゃ…っ
「んーん?由くん呼ばれたよね?あたしも晩ご飯の準備しなきゃ!またね!」
「あ!ちょっ!ナギ!!」
由くんの返事を聞かずに、電話を切る。
あーあ…怒らせちゃうのかな?
それとも気づかない?
自分からやったことなのに、後悔して…
バカみたい。
本当は由くんに好きってもらえば良かった。
もっと声が聞きたかった……
もぅ、好きすぎてやだよ。