* 年上彼氏と妹彼女
―…でもっ!
そうだ!由君っ!!
急いで電話帳から
“村田由季”を選んで
コーリング…
あ、そういえば
あたしから連絡するの
初めてだ―…!!
違う意味であたしの
胸はドキドキし始める―
「―…はい、ナギ?
どーした?」
あたしのドキドキとは
反対に由君は冷静
「あっ…えっと―…」
あれ、なんだっけ…?
第一あたし、なにを
報告しようとして
電話したんだっけ…?
「おーい?ナギ?」
「あ…!えっとぉ…
助けて…?」
あれ?なんか意味違う?
確かにこのドキドキから
助けてって感じ…
「はぁ!?どしたっ!?待て!なにがあった!?
秋都は!?」
「あっ…!由君違う!
お兄ちゃんが問題で//」
「へ…?秋都?」
意味が分からない
って感じの口調―…
あぁ―…//どうしよ…//
「秋都いんの?」
「うん、沙織さんと//」
「沙織と―…あぁ~」
えっ!!分かっちゃった!?