失恋ショコラ【短】
篠原はそれからも黙々と箸を進め、サラダやお味噌汁まで綺麗に完食した。
いつもメインへの要望しか言われないから、他のメニューはあたしが勝手に作っているけど…
不思議な事に、篠原がそれらを残した事は一度も無い。
「先生って、嫌いな物とか苦手な物はないんですか?」
「さぁな」
あたしの疑問をあしらうように答えた篠原は、キッチンで洗い物をするあたしを見ながらニヤリと笑った。
「なぁ、塚本」
「はい?」
その表情に嫌な予感を抱きながらも返事をすると、篠原がどこか楽しげに続けた。
「お前、男と別れただろ?」
いつもメインへの要望しか言われないから、他のメニューはあたしが勝手に作っているけど…
不思議な事に、篠原がそれらを残した事は一度も無い。
「先生って、嫌いな物とか苦手な物はないんですか?」
「さぁな」
あたしの疑問をあしらうように答えた篠原は、キッチンで洗い物をするあたしを見ながらニヤリと笑った。
「なぁ、塚本」
「はい?」
その表情に嫌な予感を抱きながらも返事をすると、篠原がどこか楽しげに続けた。
「お前、男と別れただろ?」