失恋ショコラ【短】
何度目かわからないダメ出しに、溜まりに溜まった虚しさが爆発しそうになる。
それでも吐き出す言葉を見付けられずにいると、突然真剣な表情になった篠原がジリジリと近付いて来た。
そんな彼に戸惑って、思わず後退(アトズサ)る。
「なっ、何ですか……?」
あくまで平静を装っていると、篠原が口元を緩めて妖艶な笑みを浮かべた。
まるで、あたしの心を搦(カラ)め捕ろうとするような誘惑の表情。
あまりにも綺麗なそれを前に、意図せず胸の奥が高鳴る。
「そんな顔ばっかりしてないで、お前もドロドロに溶けちまえよ」
「え……?」
それでも吐き出す言葉を見付けられずにいると、突然真剣な表情になった篠原がジリジリと近付いて来た。
そんな彼に戸惑って、思わず後退(アトズサ)る。
「なっ、何ですか……?」
あくまで平静を装っていると、篠原が口元を緩めて妖艶な笑みを浮かべた。
まるで、あたしの心を搦(カラ)め捕ろうとするような誘惑の表情。
あまりにも綺麗なそれを前に、意図せず胸の奥が高鳴る。
「そんな顔ばっかりしてないで、お前もドロドロに溶けちまえよ」
「え……?」