失恋ショコラ【短】
その後はもう、本当に最悪だった。


効き過ぎたエアコンのせいで溶けたチョコを、体中に擦り付けられて…


更には、その上から執拗(シツヨウ)な程に舐められた。


しつこい程のキスを与えられた時には、本気で窒息するかと思った。


そして、服を脱がされる前から意識が朦朧としていたあたしに反し、五つも年上の篠原は驚く程の体力の持ち主で…


あたしが何度『もうやめて』と懇願しても、彼はあたしの体をしつこく弄(モテアソ)んだ。


鳴いて、啼(ナ)いて、泣いて…。


もう本当にダメだと思った直後、あたしはとうとう意識を手放してしまった――。


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