男装少女はアイドル①【完】
担任は睨みながら言った。
「…何故分かった。」
『……。』
つい口を滑らしてしまった。
なんて、口が裂けても言う事はできない。
耐えられなくなって、俯いた。そこにはたまたまあった、“白い羽”。
意味が分かったのか睨んでいた目を、優しい目に変えていた。
「あ、SHRそろそろ始まるよ?」
「うお!?やっばい、失礼しました!ほれ!拓哉もついて来いっ!!」
『…はい。』
さっきまでの空気が嘘の様だった…。