男装少女はアイドル①【完】


あ、チャイムが鳴った。

今のチャイムは、6限目の終わりでSHRが始まる。これからが本番だろう。


「それじゃ気をつけて帰れよ。高橋。」

『……はい。』


何気に担任、あたしを気に入ってしまった様子。

「ほら、帰ろうよ。」


あたし、コイツ苦手かもしれない。


「寄る場所どこなの?」

キラキラした目で聞いてきた。


『……家なのでついて来ないでください。』


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