男装少女はアイドル①【完】
「えー。ヤダ。」
『……。』
内心舌打ちしてしまった。余りにもイライラが溜まっている。
「ごめんごめん、ワザと。」
『…玄関で待っていてください。』
速歩きでやっと家の玄関まで来た。
さて、作戦通りにいくかな?鍵を鍵穴に入れた。
鍵がかかっている。ホッとして、胸を撫で下ろした。
父さんと特に母さんが居たら、桜木をリビングまで上がらして、
長居させるだろうから、もっとイライラが溜まる事だろう。