男装少女はアイドル①【完】
「黒縁メガネ似合い過ぎや…。」隣からボソリと聞こえた。
『なんか言いましたか?』
悪魔だから千m先に居ても聞こえるけど。
「ななんでもないで!」
『……。』
いつ見てもでかいな…事務所。
ガシッ ガシッ
『!?…何の真似だ?』
両手を捕まれて動けないようにされた。
「何の真似でもないよ。」
「……逃げないように…。」
また嫌な予感…。何をするつもりなんだ…。
なんとなく分かる気もするけど。