男装少女はアイドル①【完】
『…逃げようなんて思ってないです。』
「どうかなー?」
これはホント。コイツらが居るから羽も出せない。無理に逃げると、
ややこしい事になってしまうからな……。
「メガネは外して貰うからね。」
カチャリ
『…俺はどうなっても知らないからな。』
「え?」
みんな同時に驚きの声を上げた。
「……どういう事…。」
ビリッと近づく気配。『ほら…悪夢の時間だ。』
あたしの血肉を求めて来るんだ“悪魔”が。