男装少女はアイドル①【完】
因みにこのメガネは、まぶしくないようにしてくれる優れ物だ。
悪魔も人間も普通にしか見えない作りになっていて、
かけている本人にしか分からない。
俺専用メガネだから、他の人はかけても普通のメガネ。
「笑顔が固いよ。リラックス。」
パシャパシャと撮りながら言った。
営業スマイル…か。あたしは何年も心から笑えない。
いや、笑い方も全て忘れてしまった。
だから…嘘の笑顔しか出せることしかできない。