男装少女はアイドル①【完】
『…待ってくれ。』
「「「……?」」」
『話が…ある。』
言うんだ…俺…。うんん。あたし…。
「…話って……?」
『…黙って聞いてくれるか?』
コクン みんなが頷いたのを確認してから、あたしは重たい口を無理やり動かした。
『俺…いや、あたしは女だ。
……そして悪魔。ずっと騙していた。』
陰陽師の術で隠していた顔を出した。
さすがにみんなは、目を見開いて見ていた。
だって、顔も普通だしね…。
バサッ 闇より黒い翼を出した。……腕にある悪魔の印も。
『……これが何よりの証拠だ。』