男装少女はアイドル①【完】
「……ごめん…、俺…帰る。」
頭の整理がつかない……。
『迷惑…だよね……。』
「それは違う。頭の整理がつかないだけ…。」
そう言うと、悲しそうに笑った。
『ずっと苦しかった。騙すつもりはなかた…。でも、話聞いてくれる……?
あたしね…。これでも、
半分悪魔半分人間の血が流れてるんだ。昔…、素で過ごしてて…、でもずば抜けて勉強も出来て…それでいじめられたんだ。
だから…、別の学校に行って、
地味な姿のまま、勉強も全部手を抜いた。
嫌われるくらいならずっと人間なんて関わらない方がいいって…。』