男装少女はアイドル①【完】
第三章
テスト
『はぁぁ……。』
「どうしたの?ため息ついちゃってさ。」
『空…昨日の事分かってるんです?』
「うん?」
絶対分かってなさそう。*前の席は空です。
昨日俺の秘密をバラしたのに、
なんでみんな昨日と同じ態度なの……?
あ、そうそう。あの後母さんを探してたら、買い物に行ってたみたいで、
探さなくても済んだ。
『…もうすぐテストじゃないですか。』
「なるほどー…じゃ、たっちゃん勉強教えて?」
拓哉なのにたっちゃん……?
考えてることがさっぱり分からない…。
『毎月10位以内の人に教える必要ないと思いますよ?』