男装少女はアイドル①【完】
「何言ってんの?」
『……どういう意味だ?』
翔が深いため息を吐いた。
「簡単に言えば、安心すればいいってこと。」
『いや、もっと詳しく言え。「安心すればいい」それだけだと、
分かる訳がないから。』
「んじゃ悩んでればいいよ。」
サディスティックな奴だったとは…驚きだね。大体分かってたけど。
席を立って制服の乱れてる部分を直した。
『んじゃ俺帰る。』
「明日リハあるから忘れないでね★」
リハーサル……?『…何かありましたか?』
「……。」
翔はニッコと笑った。
『すみません。ホントに忘れました。』