男装少女はアイドル①【完】
すぐに帰ってくると突然翔が抱きついてきた。
『離れてくれませんか?』
なかなか離れようとしない。
「胸はサラシねぇ…。」
……あたしの怒りメーターが上昇した。最終手段。
『骨とか折れても知りませんよ。』
「分かったよー…。」
とりあえずやっと離れた。
「へぇ…Cか。まぁまぁだね。」だがバレてしまった様だ。
『…半殺し決定です。』
ライブ終わったら覚えとけよ……。という意味を込めて思い切り翔を睨む。
「翔ー、さっきなんか言った…?」
「拓哉がCって言ったんだ。」
と口角を上げて言い振らす始末。