失恋をした君と私の恋



☆敬斗side


「あ゙ー、つまんねー」

夏風邪にかかった俺は
ベットでぐだっとしていた。
ふいに、チカチカ光る
ケータイが目に入る。
2つ折りの携帯をパカッと
開くと、【着信 沙羅】
と表示されていた。

「はい?」

「もしもし、敬斗?」

自分から俺にかけたくせに
敬斗?と聞いてきた沙羅に
笑ってしまった。

「なに笑ってんのよ?
元気ならいいんだけど、」

「あぁ、電話さんきゅ」

「いいえっ。あっ!用件はね、
多分もうそろそろ2人が
着くと思うんだ、
お見舞い行くって朝…」

「あぁ、わかった。」

「それだけなのっじゃあね!」

プープープー、、、

用件だけ伝えてから、
急いで電話を切った沙羅に
疑問をもったが
「あぁ今日ピアノか…」
と、すぐに解決した。


ピンポーン、


電話が切れて、
ほんの数分。
家のチャイムがなり
俺はだるそうな体を起こし
ドアへと手をかけた。


ガチャ…――



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