失恋をした君と私の恋
あの人にまた会いたくて
私は前期以上の勉強をした。
もう落ちたら会うことない。
君を求めて…。
あの人は、私を
覚えてないかもしれない。
でも、会いたかった。
私は君に恋をしていたから。
そして…―
「では、試験開始」
試験監督の人の声を後に
後期試験を受けている人達の
鉛筆の音が目立つ。
受かりたい。
君に会いたい。
ただそれだけだった。
私の制服のポケットには
君がくれた黄色のあめ玉。