失恋をした君と私の恋
☆敬斗side
ガサガサ…。
俺は宮田が置いていった
袋をガサガサとあさる。
「ははっ、まさに病人だな」
スポーツ飲料とヨーグルト。
病人に買っていく物の定番。
俺は2つを冷蔵庫に入れた。
宮田に悪いけど
正直どちらも好きじゃない。
俺は部屋のベッドに戻る。
「何やってんだ…俺。」
宮田を引き止めていた腕を
離した時、宮田は今にも
泣き出しそうな顔で
俺を見上げていた。
その顔が頭から離れない。
もう一度眠ろうと
目を閉じた時……。
ピンポーンと家のチャイム
「はい?」
「私…」
俺は家の扉を開けた。