失恋をした君と私の恋
☆奈々side
「――もしもし?…」
かかってきた電話。
相手は涼太。
「悪い奈々。……暇でさっ」
かかってきた涼太の声は
いつもと変わらないようで
少し違う…。
「涼太っ♪明日遊ぼう?」
「え?…おう。」
私に聞く権利は無いと思うの
だから無理には聞かない。
でも、ただ側にいて
元気にしてあげるくらい
私にも許してくれるでしょ?
少し話してから電話を切る。
明日は、土曜日。
涼太と………遊ぶ。
「わぁ~っ私、ちゃっかり
大胆なことしちゃた~っ」
自分の言ったことに
恥ずかしがりながら
急いで明日の服を考えた。
――そして迎えた翌日。
「悪ぃな遅れて」
走って来たのか涼太は
キャップ帽を手で取った。
「あっちぃー」って言って
キャップ帽で風をおくる。
「奈々?」
そんな涼太に見惚れたのか
ボーっとを見ていた私に
涼太が声をかけた。
「あっ!ぃ…行こっ?」
「おうっ」
私達が向かったのは
ボーリングとバッティングが
できるセンター☆
映画とかショッピングとか
色々考えたけど、やっぱ
どこか元気なさそうな涼太に
急遽予定変更!!
「奈々へったくそ!」
「ちょ、失礼な~っ」
涼太は笑ってくれていた。
原因は分からないけど。
涼太が元気なら、
涼太が笑ってくれていたら
私も元気で、
私も笑っていられる気がした
それは、
私が涼太を好きだから