失恋をした君と私の恋


☆敬斗side


「ははっ………」

自分のバカさに呆れる。
自分の考えで突っ走って
周りを巻き込んでる。
特に、宮田と沙羅は。

「俺って最悪だな。」

沙羅が作っていったお粥。
具材は全部俺の好物。
ガチャと冷蔵庫を開ける。
「なんだこれ、」
冷蔵庫には2つの袋。
1つは昨日宮田が
俺に買ってきてくれたもの
もう1つは…?
俺は手にとり中をみる。

「ははっ…沙羅だな」

中には、
炭酸の飲み物2本
俺が好きなやつ。
宮田は俺の好きなものなんて
知らなかった
それの正反対に沙羅は…
なんでも知っているようだ。

「沙羅…。」

俺は部屋に戻り引き出しから
1枚の写真を取り出す。

左から、俺、沙羅、涼太
笑顔で移る写真。
小さな頃に撮った思い出

「結婚か…」

小さな頃の約束。
沙羅は笑顔で「うん」と言った
でもそれは小さな時の話し


俺はまたベッドに入る

小さな頃のあの約束。
沙羅はきっと覚えてない。
覚えてても本気だとは
思ってないだろう。

「戻りてぇな」

宮田にはきちんと
話しをしなくちゃいけねぇな


< 26 / 36 >

この作品をシェア

pagetop