失恋をした君と私の恋
「すごいね沙羅っ。
てゆうか、すごい嬉しい。」
私より先を歩く沙羅に
後ろから話しかけた。
ずっと会いたかった。
飴をくれた男の子…
須賀くんに会えた。
それに話すこともできて、
私は絶頂の喜びを感じていた。
「中学の時も
3人でいることが多かったの」
くるっと振り返った沙羅が
笑顔で答えた。
「へぇー!仲良いんだねっ」
私は駆け足で沙羅の隣に並んだ
ガラガラ…―
教室に入り自分の席につく
さっきまで一緒だった
須賀くんの席を見て、
つい笑顔になってしまう。
ふいに沙羅と目があって
私は笑顔で手をふった
君を好きになって、
君と話すことができた今日を
私は幸せに感じていた。