籠の中の君は

ちょっと、うざい…な。
さっきから私に話しかけてくる男子。
もとから仲良かったから、あまり邪険にはしたくないけど…

ちょっと、やばいかも。


「ユウ!」

『先輩!』

先輩はあの日から私を呼び捨て。
すっごく嬉しい。
さっきまでの嫌なことが全部吹き飛んじゃう!

「行こっか。」

『はい。』

「さっきの、男の子たちは?」

『ああ、大丈夫ですよ。』

「そうか?」

『はい!』

あれ?
そういえば、もてもての先輩があの日から他の女の子と話しているの見たこと無いかも…。
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