籠の中の君は
カイside
ねえ、ユウ?
君は俺なんか見てなかったよね。
俺は俺以外の男なんかと話してほしくなかったのに。
でも、そんな事言うと嫌われてしまうかもしれないから。
嫌われるのが怖いから、遠回しに言ってたのに。
君は全然気付かなかったね。
結局俺はその程度の存在ってこと?
なら、俺は最後に精一杯君の中に俺を刻みつけようと思うんだ。
君の目の前で生を終えて、一生忘れられないようしよう。
愛しているよ、ユウ。
ごめんね。