年上の彼女 ジョンフンの場合
かぼちゃの馬車は、

ホームにさっそうと滑り込んできた。

「ありがとう。」

ユリさん、さみしいよ。

テレ隠しに、

「おう、また来いよ。」

なんて。言ってみた。

ユリさんは、馬車いや

新幹線に乗り、窓越しに僕を見てる。

笑顔で、貸した本を窓に押し付けてる。

まるで、こどもみたいだ。

愛しさがこみあげてきた。
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