年上の彼女 ジョンフンの場合
訓練期間が終わって、

配属先が決まった。

僕もスンヒョもソウルだった。

「よかったな。一緒で。」

「はい。」

「スンヒョ、元気ないけどどうしたんだ?」

「実は、彼女から手紙が来て···」

「養成所でいっしょだったっていう?」

「はい。デビューが決まったそうです。」

「すごいじゃないか。なんで、浮かない顔···」

「別れようって。」

「そんな···」

「入隊する時、うすうすヤバイと思ったんですけど···

 やっぱり···」

「そうか。でも、スンヒョ。彼女を応援してやれるよな。」

「···複雑です。先を越されたっていうか···」

「そんな風に、思うなよ。つらいかもしれないけど···」

「ジョンフンさんは、彼女いなかったんですか?」

「え?」

「いたら、別れようって、言われたら···」

「···」
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