彼氏依存症
暗闇の森の中。
あたしはなかなか怖くて
足が進まない。
怖がるあたしをよそに
高田くんはウキウキしていて
半分置いて行かれる心配をした。
すると
「怖がってたら優勝狙えんぞ」
ってさりげなく手を握ってくれた。
―――――――ドキッ
こんな肝試し中に
ドキドキさせられて
あたしは心が少し楽になった。
そんな事を言ってる場合でもなく
「「ぎゃー」」
何か飛び出してきて
その瞬間にあたしはしりもちをついた。
「怖がりすぎ(笑)」
笑いながら手を引っ張ってくれて
あたしは何分かの間で
どれだけ高田くんに抱きついた事か…
「高島って可愛いんな」
って歩きながら言われたりもした。
あたしの心臓が波を打つ。
―――恋の波を。