私のかえる場所
私の誠実さが伝わったんだと
嬉しくて
受け入れられたんだと
必要とされたんだと
私は
このとき初めて人に
たった一人の理解者に
必要とされる嬉しさを知った
家族とうまくいってなかったわけでも
友達ときまづかったわけでもないけど
私は中学の頃から
私の腕や足には傷があった
世に言うリストカットというものをしていた
私には姉が一人と
私と姉が生まれる前に死んだ兄がいた
私は兄の変わりに生まれた
兄が死んだから
姉が私を欲しがった
私は兄の代わりであって
私自身は望まれて生まれてきたわけぢゃない